理念

一人ひとりの愛と自立した協同の力で
心豊かなくらしの創造と
誰もが公平に生きつづけられる
社会をめざします

「一人ひとりの愛と」

・・・ ひとはだれでも愛を持っています。そのことを第一義と考えます。

「自立した協同の力で」

・・・ 組合員、役・職員、そして生協を取り巻く多くの人たちもそれぞれに自立しています。個々人が自立しながら協同する必要を表しました。

「心豊かなくらしの創造と」

・・・ 成長の時代から心の癒しの時代への流れを表しました。

「誰もが公平に生きつづけられる社会をめざします」

・・・ 生協の使命は、生協の枠だけで終わるものではありません。生きる全ての人に与えられた人権です。その責任の一端を担うことの表明です。


パルシステム茨城 第五期中期3ヵ年(2011年度〜2013年度)計画

四期中期3カ年(2008年度〜2010年度)の報告

■はじめに

第四期の中期3カ年(2008年度〜2010年度)は、国内外で毎年のように大規模な地震が発生、また異常気象による天災、世界的規模の不況と景気後退による企業の倒産など大きな出来事が重なりました。特に、外需依存の高い日本経済は依然として今日においても回復の兆しは一向に見えず、低迷が続いています。生活者にとっても、世帯所得の減少や生活困窮など決して他人事でない、身近な問題が大きな社会問題となっています。
生協界においては、2008年の手作り餃子中毒事故(中国・天用食品)を機に、それまで生協を支えてきた「食の安全」、「信頼」という大きな柱が揺らぎ、以降の購買低下による経営の悪化など、いまだ全国の多くの生協がその回復にむけて努力しているところです。パルシステム茨城も決して例外ではなく、同様の状況が続いています。
そして、最終月の2011年3月11日(金)には、かつてない未曾有の出来事(東日本大震災、福島原発事故)が発生、第四期は混乱のなか終了しました。
この3年間を振り返ると、“地域のネットワークづくり”や“地域貢献”についてはようやく第一歩を踏み出したところであり、次期3ヵ年に引き継ぐ課題も少なくありません。



■この3年間の数字〔3ヵ年計画と実績〕

1. 組合員数
  新規加入者数はほぼ計画どおりでしたが、脱退者が計画を上回ったため目標には届きませんでした。


2. 利用人数
  加入者の数と利用者の数に差が生じており、その差は年々広がる傾向にあります。理由としては不定期な商品の利用、共済のみの利用、増資のみの参加などが考えられ、いかに定期的に(毎週)商品を利用してもらえるかが課題となっています。


3. 1人当りの平均利用金額
  近年の日本経済低迷による世帯収入の減少が影響しているもの(買い控え等)と思われますが、組合員の家族構成(子育てが終わった等)の変化も少なくないと考えられます。


4. 供給高
  前記のように利用者数の鈍化、利用金額の低下により供給金額全体は目標に届きませんでした。特に2010年度は夏場の猛暑による青果の欠品等が長く続き、大きく影響しました。


■この3年間の主な取り組み
 
(2008年度)
生協法改正に伴い、定款をはじめとする規約・規程類の見直しをおこないました。
減損会計、税効果会計を導入しました。
いまに続く「100万人の食づくり」運動をスタートしました。
組合員が2人で利用できる「ふれんどパル」をスタートしました。
春と秋に開催する「エリア別総代説明会」を4ヵ所から7ヵ所に増やしました。
金沢店の改装。ワーカーズによる「主婦の店グッディ」が設立されました。
 
(2009年度)
組織合同10年目にあわせ、記念誌の発行や記念セール等をおこないました。
新しい「定款・規約集」を全組合員に配布しました。
機関誌「みらい」をリニューアルしました。
生協職員に対して、新しい人事制度を導入しました。
 
(2010年度)
パルシステム共済生活協同組合連合会が設立されました。
パルシステム2020年ビジョン論議に役職員が参加しました。
栃木県の一部地域への活動拡大が総代会で承認され、定款を変更しました。
新みとセンターの土地を購入し、年明けに工事がはじまりました。
東日本大震災により多くの組合員が被災したなか、緊急支援物資の配送や被災者支援カンパに取り組みました。(〜 継続中)


■第五期中期3ヵ年(2011年度〜2013年度)でめざすもの

近年、生協を取り巻く状況は大きく変化しています。くらしに関していえば、数年後に団塊世代が65〜74才となり、50代以上の単独世帯や少子化による20〜30代夫婦のみ世帯の増加によって世帯構成の大きな変化が予想されています。組合員の参加にしても、以前は自分たちの生活を守るために社会参加する場の一つとして生協にかかわり、商品を中心にさまざまな活動をおこないながら成長してきました。しかし、現在は自分の生活にあわせて「買物先」の一つとして加入、利用されるかたが増え続けています。このように、さまざまな人がさまざまなカタチで参加している生協は、組合員のニーズも一層多様化している状況にあります。
加えて、これからの生協には組合員のくらしとともに、地域の課題にも対応していくことが社会的に求められようとしています。買い物困窮問題をはじめ福祉問題など、たすけあい精神が基本の生協にその期待が寄せられているといっても過言ではありません。
生協の活動も、いままで以上に地域に視野を広げて物事を考えていかねばならない時代となりつつあります。この点では消費者組織である生協の強みを活かし、行政やNPOなど他団体と連携をはかりながら共に解決にむかっていく必要があります。
そして、これらの活動をすすめるため、その基盤となる事業・経営は欠かせない要素です。いまの国内経済は長期低迷の真っ只中にあり、毎年利用金額の減少が続いている生協にとって、今後いっそうきびしい時代が予想されます。パルシステム茨城は、幅広い活動のためにも剰余を確保して事業を存続させること、社会的責任を果たすこと、そしてコスト等見直しをおこない経営の安定をはかることが必須とされます。これからの生協には、活動なら活動、事業なら事業、経営なら経営といった断片的な考え方ではなく、 活動−事業−経営が一体した考えが求められます。
パルシステム茨城の第五期中期3カ年計画(2011年〜2013年)は、これらの考えを基につくりあげました。

   

第五期中期3ヵ年(2011年度〜2013年度)にめざすもの

1. 組合員活動を中心に くらしと地域に貢献できる生協をめざします。
2. 活動と事業の連携をさらに強めることでパルシステムの理解を高めます。
3. 社会的責任を果たしながら経営面のさらなる安定をめざします。
   

■パルシステム茨城 第五期中期3カ年計画

T. 組合員活動を中心に、くらしと地域に貢献できる生協をめざします
1. より多くの組合員のため、参加しやすい"しくみづくり"をすすめます。
 
(1) いままで参加が難しかった組合員も広く参加できる機会と、参加しやすい形態について検討・準備をすすめます。
(2) チーム活動と地域でのネットワークづくりをめざし、自主自発の活動を支援します
(3) より豊富な情報提供のため、インターネットなどの発信手段、方法を検討します。
2. 地域でできる「環境活動」に取り組みます。
 
(1) 家庭でできるの取り組みとして、電気・ガス・自家用車・ゴミによるCO2排出の削減や、せっけん使用による水質の汚染防止など環境運動への参加を広く呼びかけます。
(2) 事業活動では引き続き、ISO14001認証の継続と、将来にむけた脱化石燃料導入の検討、省エネ対策の取り組みをとおして、CO2排出量の削減をめざします。
(3) 水資源を守る運動をはじめ、人と自然の循環のため、“生き物調査”など子どもも参加できる活動に積極的に取り組みます。
3. 生協にふさわしい実現可能な「福祉」や、新たな「平和活動」について協議をすすめます。
 
(1) 地域での人材づくりをはじめ、行政や他団体と連携をはかりながら、生協にふさわしい“福祉政策”(求められているものは何か、何をすべきか等)について協議をすすめます。
(2) 平和活動では従来の活動に加えて、茨城県内の戦争体験者による語り継ぎなど地域の活動にむけて検討します
4. くらしに役立つ活動をとおして、「パルシステムの価値」を広く伝えます。
 
(1) PLA、LPAをはじめ、カレッジとらいあんぐる、助け合いたんぽぽなど生協の人材を活かした活動をさらにすすめます。
(2) 地産地消と国内・県内産地支援など「食と農」を中心に据えた幅広い活動をめざします。
5. 行政やNPOなど他団体と「協働の力」で、安全安心で持続可能な地域社会づくりをめざします。
 
(1) 農林水産業、商工業との連携をはかり「食と職」を結ぶことで、地域の活性化と雇用の創出をめざします。
(2) フードバンクの支援、もったいないプロジェクトをとおして地域循環型社会の構築をめざします。
6. 生協のインフラを活かし、地域への貢献をめざします。
 
(1) 子どもたちの未来をまもる活動をすすめるとともに、高齢化社会に対応できる生協をめざします。
(2) 資格保有者などの地域活動への参加支援を含め、セカンドリーグ茨城の立上げにむけて準備をはじめます。
(3) くらし活動助成基金の助成団体とネットワークづくりをとおして地域活動を応援します。
U. 活動と事業の連携をさらに強めることで、パルシステムの理解を高めます。
1. 産直の良さを伝えます。
 
(1) 地産地消の観点から農産・水産をはじめとする地元商品の開発をすすめます。
(2) 商品をとおして生産者と消費者を結びつけ、お互いの理解と協力によって地域の活性化につながる活動をめざします。
(3) 「100万人の食づくり」運動を継続します。
2. 商品を軸にした「仲間づくり」をすすめます。
 
(1) 地域に食材や場所、情報の提供をおこなうことで新しい仲間をふやします。
(2) パルシステム商品の試食説明会を各地で開催し、新しい仲間をふやしながら組合員の定着化につなげます。
3. 幼稚園や保育園、福祉施設などへの食材提供を検討します。
 
(1) 個人、グループ以外にもパルシステム商品をとおして地域との関係を深めるため、食材の法人供給を検討します。
(2) 幼稚園や保育園などへの出前講座をはじめ、パルシステム商品をとおした食育活動をすすめます。
4. 社会問題となっている買い物困難者について事業と活動の両面から対応を検討します。
 
(1) 日常の買物に不自由している高齢者世帯や単身世帯のために対応できるシステムや手段の実現をめざします。
5. パルシステム連合会とサブシステムを構築し、地域への貢献をはかります。
 
(1) パルシステム商品の利用は環境にも貢献することを広く伝え、パルシステム・ブランドのさらなる理解と浸透をめざします。
(2) 活動のなかから茨城県内の価値ある品を見つけ、独自品の商品化をすすめます。
6. 地域のための店舗運営をすすめます。
 
(1) 高齢者のためのサポートセンター的役割を含め、地域に貢献できる運営を検討します。
(2) 地場商品の扱い品目を増やし、フリースペースの有効利用など組合員の声を活かした「人が集うお店」をめざします。。
V. 社会的責任を果たしながら、経営面のさらなる安定をめざします。
1. 経営基盤となる事業の安定をめざします。
 
(1) 2013年度末の登録組合員128,317名、総供給高136億円をめざし、剰余の確保につとめます
(2) たすけあい共済の良さを多くの組合員に伝え理解してもらうことで、2013年度末までに27,300件の保有件数をめざします。
(3)  商品カタログの抜本的な見直し、基本商品の注文登録、配送支援システムの採用など多様なくらしに応える事業システムを検討、導入します。
2. 社会的責任を果たせる組織基盤をめざします。
 
(1) コンプライアンス問題をはじめとする、生協を取り巻くさまざまな危険性に対応するため、「内部統制」の構築にむけて準備をすすめます。
(2) 子会社との連結決算導入を検討し、よりいっそう経営の透明化をはかります。
(3) 障がい者雇用にむけての職場環境など体制づくりをすすめます。
(4) 将来にむけた人材育成をすすめます。


■2008年度〜2010年度までの3ヵ年でめざす計画数値


供給高 2010年度 2011年度 前年対比 2012年度 前年対比 2013年度 前年対比
(単位:千円) 実績 計画 (%) 計画 (%) 計画 (%)
グループ 2,853,802 2,759,196 96.7% 2,771,132 100.4% 2,792,676 100.8%
ふれんど 551,144 574,898 104.3% 572,878 99.6% 577,332 100.8%
個人 9,501,254 9,881,669 104.0% 9,953,087 100.7% 10,029,464 100.8%
無店舗計 12,906,200 13,215,763 102.4% 13,297,097 100.6% 13,399,472 100.8%
店舗(その他) 296,952 280,345 94.4% 277,550 99.0% 274,775 99.0%
合計 13,203,152 13,496,108 102.2% 13,574,647 100.6% 13,674,247 100.7%
加入(人) 15,101 18,310 121.3% 18,451 100.8% 18,794 101.9%
脱退(人) 12,410 12,999 104.7% 12,374 95.2% 11,906 96.2%
純増(人) 2,691 5,311 197.4% 6,077 114.4% 6,888 113.3%
配布枚数(枚) 3,257,702 3,361,861 103.2% 3,442,803 102.4% 3,552,496 103.2%
利用人数(人) 2,552,555 2,629,980 103.0% 2,690,308 102.3% 2,752,497 102.3%
一人当利用(円) 5,189 5,057 97.5% 4,972 98.3% 4,897 98.5%
組合員数(人) 110,293 116,285 105.4% 122,247 105.1% 128,317 105.0%

共 済 2010年度 2011年度 前年対比 2012年度 前年対比 2013年度 前年対比
たすけあい保有件数(C120除く) 23,463 24,900 106.1% 26,300 105.6% 27,300 103.8%
あいぷらす保有件数 3,859 4,300 111.4% 4,700 109.3% 5,000 106.4%
終身共済(2011年9月1日〜)   180   300 166.7% 450 150.0%

組合員数の推移(計画)



供給高の推移(計画)