災害復興支援の取り組み

2017年 2月1日 (水)

お知らせ/南三陸スタディバスツアーをおこないました

東日本大震災以降、パルシステム茨城では、茨城県生協連やパルシステム連合会等と連携をとりながら、さまざまな支援活動をおこなっています。このなかでも、組合員の皆様と一緒に息の長い支援活動を続けていきたいとの想いから、被災地を見ることを支援の一つとして捉え、宮城県南三陸町の現地視察を継続して実施しています。 今年度は、「冬の味覚スタディバスツアー」として1月14日(土)~15日(日)、1月28日(土)~29日(日)の2回にわたって被災地視察を開催し、合計22名の組合員が参加しました。

1日目は、南三陸町戸倉地区に新たに整備された体験学習施設「南三陸町海のビジターセンター」にて菅原水産ご協力のもと、牡蠣の養殖オーナー体験をしました。牡蠣やホヤ、ワカメの養殖販売をおこなう菅原水産は、日本で初めて海の国際認証ASC認定(持続可能で適切に管理された養殖水産物を対象とした認証制度)を取得しています。参加者は、選別した生育途中の牡蠣と各自がメッセージを書いた木の札を牡蠣籠に入れました。 その後、被災した旧戸倉中学校校舎を再利用した戸倉公民館では、現在の復興状況や当時の被災状況をお聞きしました。

2日目は、入谷の童子下四季の里にて中世の金山跡と文化についての解説を聞き、地図をもとに採金場所の痕跡を訪ねながら童子山に伝わる藤原黄金文化の砂金採集の方法や金の使用用途について学びました。 その後、波伝の森山学校にて、チェーンソーで杉の木の伐倒体験をおこない、間伐材の玉切りを体験し鍋敷きを作りました。森林体験とともに、森と国産在の資源活用について学習し、牡蠣を育てる森との関係性についても学びました。

参加した組合員からは、「1次産業に取り組んでいる方と交流しながら牡蠣の養殖体験をおこなうことができてよかった」、「南三陸の現地を直に見学することができたので現状の復興状況が良くわかった」、「歴史や文化について興味を魅かれ、詳しく知る事ができた」、「何らかのカタチで復興に協力していきたい」などの多くの声が寄せられました。

東日本大震災からもうすぐ6年が経過しようとしています。被災地の現状はどのようになっているのかを直に学び、それぞれがこれからの支援について深く考えさせられる機会となりました。パルシステム茨城では、今後も被災地・被災者の声を聴きながら、“私たちに何ができるか”を組合員と一緒に考え復興支援活動に取り組んでまいります。
牡蠣の養殖オーナー体験
波伝の森山学校にて間伐材の玉切り体験
南三陸町の様子
TOP