お知らせ

2026年 11月4日 (水)
茨城 栃木

(株)カモスフィールド公開確認会を開催しました

監査品目:有機小松菜 
~畑は生きている!微生物のお世話係が育てる美味しい小松菜を食べてみっぺ~

パルシステム茨城 栃木は10月23日(金)、大宮東部コミュニティセンター(茨城県常陸大宮市)にてカモスフィールド(茨城県笠間市、代表取締役 大橋正義)の「有機小松菜」を対象品目に生産者と組合員による農産物生産の二者間認証を目的とする「公開確認会」を開催しました。

生産者をはじめ、一般参加として組合員やパルシステム連合会、さらには近郊産地生産者のみなさまにもご参会いただき、総勢71名が集まりました。
当生協の青木理事長の挨拶の後、来賓の常陸大宮鈴木定幸市長からはカモスフィールドと連携したオーガニック給食の取り組みや有機栽培への想いについて熱意のこもったご挨拶をいただきました。


パルシステム茨城 栃木 青木恭代理事長あいさつ
来賓 常陸大宮市長 鈴木定幸氏あいさつ
カモスフィールド 代表取締役 大橋正義氏あいさつ

『自然の法則を理解し最大限に発揮する』という基本理念

産地プレゼンテーションでは、カモスフィールドの基本理念やビジョン、笠間農場および常陸大宮農場の概要、土づくりへの考え方と取り組みについてご説明いただきました。

栽培では『微生物のお世話係』として土着微生物を大切に自然の循環を壊さないよう、微生物の住む環境を整えることで安定して有機小松菜を生産しています。立ち上げて数年間は試行錯誤を繰り返しながら、自然のサイクルを理解することで、現在は土壌の状態を見極め、調整を繰り返して土壌に適した発酵作用を促進しています。

カモスフィールドは生産団体から発展し、身近な地域や日本全体が活性化することについても重要視しています。現場では40年以上もの農業経験があるスタッフが若いスタッフを育成する姿も見受けられます。農業従事者の減少や耕作放棄地の拡大など地域の課題に対して若手の独立支援にも積極的に取り組んでいることが報告されました。

現在に至るまでのカモスフィールドの取り組みや土づくりへの想い、地域とともに歩むカモスフィールドの取り組みに大橋代表、横山農場長の生き方や考え方にも触れる内容となりました。日本の将来までをトータルで捉えたビジネスモデルと有機小松菜の栽培に欠かせない土壌作りが一貫した理念に基づく内容であることが確認されました。

■カモスフィールドのおいしさが詰まった試食

今回の公開確認会では、カモスフィールドのこだわりを実感していただくことを目的に有機小松菜のスムージーとナムルが提供されました。

参加者からは、「スムージーの飲みやすさに驚きました。ナムルは小松菜のおいしさがよく分かり小松菜のシャキシャキ感に生命力の強さを感じました。」といった声が寄せられました。

■圃場視察を実施

午後の圃場視察はオンライン参加者向けにもライブ配信を同時におこない、横山農場長から常陸大宮農場をご案内いただきました。農場には61棟のハウスがあり、それぞれに番号を付けて管理されています。

収穫時は1ハウスを熟練3名で刈り取る場合、約6~7時間でパルシステムの出荷基準を満たす2,500~3,500袋を収穫しますが、今年9月の長雨の影響により1,500~1,800袋の収穫となったハウスが頻発しました。有機小松菜を全て刈り取った後は土壌に肥料と水分を与え、微生物を一挙に増やして2週間程度様子をみます。小松菜の袋詰めの過程で出た廃棄の外葉はすき込みに活用し、ハウス全体に行き渡るようにまき散らします。おおよそ2週間程度で土壌が分解された状態になります。

そして、ハウスの近隣で醸成している肥料を見学しました。肥料には、近隣のしいたけ農家から出る廃菌床や、栗の産地で有名な笠間市ならではの栗の鬼皮など、地域の資源を活かした原料が使われているのが特徴です。

カモスフィールドは各自のスマホから栽培計画や履歴などをスマホで帳票類に入力、共有し、現場からの提案を反映しながら、生育状況に合わせて迅速な対応ができる体制を整えていることが報告されました。

■地域やパルシステムにとってとても重要な産地と確認

パルシステム連合会産直事業本部第1産直部長の佐藤哲郎氏からは「新規就農者が中心であり、土づくりをもとにした生産方法にこだわり、オーガニック給食に取り組む常陸大宮市とも連携が示されていると感じました。技術と理念が両立した素晴らしい生産がなされていました。取引先の拡大を求めるカモスフィールドとパルシステムの有機農産物を求める声が合致し、パルシステムにとって重要な産地であると確認ができました。大橋代表を中心に情熱を持つ社員の方々によるさらなる発展を期待しています」とまとめが述べられました。

大橋代表からは「監査人より、これまでの取り組みに対し高い評価をいただき、方向性に誤りがなかったことを確認できました。ご指摘のあった点については速やかに改善いたします。」と締めくくられました。

 

■株式会社カモスフィールド 公開確認会所見まとめ

1、産地理念・事業内容について

  • 経営理念やミッション、価値観、ビジョン、経営方針がパルシステムの食料・農業政策の考え方に合致していることを確認しました。

2、産地の組織や意思決定について

  • 経営方針、働く仲間とのコミュニケーションは目的を達成するために不可欠であり、帳簿類など情報を共有することで現状を理解し、課題を把握してみんなで話し合い、改善に向けて話し合っています。栽培記録や播種記録が入力・共有されていました。これらは作業の効率化にとても重要であり、客観的事実を確認し情報を共有することでコミュニケーションを図りながら人を大切にカモスフィールドの風土を作っていくことなのだと感じました。この重要性が方針の二点目に入れている点からも大橋代表の強い意志を感じました。

3、産地の栽培基準について

  • 化学肥料や農薬不使用をF-NETの栽培計画書にて確認できました。
  • 有機農産物栽培基準があり、毎年4月の年次会合に向けて見直しや確認がおこなわれていました。
  • カモスフィールドの栽培基準第15条、基準が変更された場合は旧基準を速やかに回収・廃棄すると同時に新基準と差し替えをおこない、従業員に周知すると明記されていました。
  • 代表取締役が承認者となっていることを確認しました。
  • 栽培基準が第1条から第16条まであり、ルールが文章化されていることを確認しました。今後も栽培に関するルールの周知と理解を深めていただき、今後も安全で安心な有機小松菜がより多くの組合員の手に届くように願っています。昨今の気候変動や獣害被害などの苦労はありますが、カモスフィールドで働く方々が今後も元気にいきいきと働けることを心から願っております。

4、栽培の実践について

  • 微生物が生息することで雑草や害虫に負けない栽培をしていること、農薬や化学肥料を一切使用せず栽培していることを確認しました。その内容は慣行栽培とは明らかに異なるものでした。圃場内の栽培記録は一元管理されており、作業をした方がその都度スマホから入力し、全体共有が実現していました。栽培状況の共有がスムーズにおこなわれる環境が整備されていました。収穫を終えたハウスは次の栽培に向け速やかに土づくりをすることで回転率を上げる工夫がなされていました。
  • 共有データへの栽培記録、過去の収量データを作付け計画に生かしている点に生産性を高める努力を感じました。こうしたカモスフィールドの取り組みを多くの組合員に伝えたいと思います。農業の労働力不足の課題を私たちみんなで解決していかなければいけないと感じました。

5、表示・出荷

  • 全ての農産物を無農薬、有機肥料で栽培しているため区分する必要がないことを確認しました。
  • ハウスの内側・外側で農薬は使用しておらず、周囲の農家とは1メートル以上のセットバックを確保されていました。倉庫内は整理整頓され、衛生管理が徹底されている様子を確認できました。農機具の盗難などが多いことから施錠、監視カメラの設置などにより対策が取られていました。ハサミなどの道具類も置き場を特定し、ラベル貼付がなされていました。入出荷記録についてもデータの共有が図られていました。
  • カモスという名称を日本語の『醸す』から命名している点について、私たちが古来から親しんでいる発酵食品と同様、土づくりにも生かされていることを非常に興味深くお話をお伺いしました。

6、その他

  • 援農体験や産地見学、学習会をとおしておいしく食べるコツや組合員との交流、袋詰めで出る廃棄の外葉を畑にすき込んだり、近隣のヤギ農家にエサとして食べてもらうなど、食育やフードロス対策、規格外農産物の活用に取り組んでいることを確認しました。
  • パルシステム生産者・消費者協議会に加盟し交流会での情報交換や学習会に参加することで他産地の取り組みを学ぶことができていました。微生物の力を借りて土づくりをしていることから、自然環境や生き物に影響を与えることなく、また、ハウス近隣のテントウムシもアブラムシ駆除の一役を担っていました。
  • 健全な食から家族が明るく、楽しくなり、未来を担う子どもたちが楽しい発見と気付きで人生がよりクリエイティブでイマジネーションに溢れる世界、共存・共栄の社会を作ることがビジョンに掲げられていました。作る人と食べる人が笑顔になれるようにと、考えていることも確認できました。国産有機小麦を使ったパンの販売や有機大玉トマトのハウスが11月頃に完成予定など今後への挑戦についても確認できました。
  • 味・品質向上の取り組みでは、二台の保冷設備によって保管し、湿気と気温を設定することで鮮度を保った状態でのお届けを実現していました。
産地プレゼンの様子 (代表取締役 大橋氏)
小松菜圃場確認の様子 (小松菜生産者 横山氏)
全体集合写真

「公開確認会」は、農畜産物の栽培方法や安全性への取り組みを組合員が直接確認するパルシステム独自の取り組み。食に関わる安全性や生産者の努力を、組合員自身が確かめます。生産者と組合員がより深く理解し合い、課題を共有し改善につなげる、発展的な交流のシステムです。「公開確認会」に監査人として参加を希望する組合員は、事前にパルシステムが主催する「公開確認会学習会」を修了する必要があります。




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 イベントギャラリー -生産者とのオンライン交流などイベントの様子-

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