■産直部会は、環境配慮と農薬削減を実践し、品質管理や鮮度維持に努めています。
2部に分かれた産地プレゼンテーションをおこないました。
第1部は産直部会の小川保副部会長から「JAつくば市谷田部産直部会の概要」と題して、1984年に産直部会が発足してから現在に至るまでと、現在の部会員は56名、産直部会のこだわりは「環境と安全性に配慮し持続可能な農業を実践」し、収穫したその先まで責任を持つことだそうです。土づくりは、緑肥をすき込み、堆肥を散布し土壌診断をして確認する。農薬削減の取り組みは、太陽熱処理、防虫ネット、フェロモントラップ、除草を行い薬剤に頼りません。品質・生産出荷管理等については、産直部会のメンバーでそれぞれの圃場を確認し合い、定期的な定例会及び打合せ、出荷前の目揃え会をおこないパルスステムに流通する作物の品質を一定に保ちます。集荷場である営農センターの冷蔵庫で鮮度維持し、より良い状態の作物を集荷します。等、詳しく説明があり、最後に、「有機稲作部会」、「青年部若葉会」、「産直部会きのこ」の3つの部会の紹介と、食と緑の交流事業推進協議会で行われている「田んぼの学校」「畑の学校」「きのこの学校」の組合員交流の報告がありました。
第2部は産直部会 白菜生産者の飯泉一茂さんから「エコ・白菜生産」と題して、土づくりから、堆肥散布、苗づくり、定植、防除(消毒)、中耕培土、収穫までの流れを、動画を織り交ぜながら丁寧に説明をしていただきました。動画を見せることで、より理解を深めることができました。
堆肥は近隣の畜産農家から牛ふん堆肥を仕入れています。苗づくりは、専用の機械を使って苗床を作り、芽が出るまでは土が乾かないよう日陰で育苗します。定植は半自動の移動機で1分間に40~50苗を植えることができます。中耕培土はミニ耕運機を使い畝間の除草と土を柔らかくするためにおこないます。
収穫は白菜の葉が巻いているかどうか、一つひとつ手の感触で確かめながら収穫します。
■昼食のお弁当はJAつくば市谷田部オリジナル「やったべんとう」
今回の公開確認会は、産直部会の想いがたっぷりと詰まったオリジナル特製弁当「やったべんとう」をご用意し、お楽しみいただきました。このお弁当は、産直部会の新鮮な食材をふんだんに使用し、一品一品に手間と工夫を凝らして仕上げた自慢のお弁当です。参加者の皆さまからは「見た目も味も素晴らしい」「産直部会の魅力を存分に感じられた」といった嬉しいお声を多数いただき、大変好評を博しました。
■産直部会7名の生産者が「エコ・白菜」を栽培。収穫から袋詰めまでを圃場で完結。
後半は、関口部会長が管理する白菜の圃場と、集荷場でもある営農センターを視察しました。広大な白菜畑が一面に広がり、生産者たちが一つ一つ丁寧に白菜を収穫している様子を確認しました。
営農センターでは、まず毎年8月に産直部会で使用する全てのコンテナを洗浄するための「コンテナ洗浄機」について説明を受けました。その後、産直部会が事務所として使用している営農センターの一室に移動し、発注表や納品数、生産者カードの確認方法などについての説明が行われました。最後に、納品される白菜を保管するための相模センター用および岩槻センター用冷蔵庫について説明がありました。
今回の視察を通じて収穫から営農センターへの納品までの流れを具体的に把握することができました。
■ベテランと若手が集うJAつくば市谷田部の今後にさらに期待!
監査所見の発表では、生産者消費者協議会生産者幹事 金谷雅幸氏(千葉県:「サンドファーム旭」代表取締役社長)は、「指摘するところがほとんどないと言っていいほど、栽培管理、帳票管理がされている。」と称えました。組合員監査人は「谷田部農協」の農業を通して社会発展に貢献する実践活動が50年続き、農業後継者が育っていることは日本農業の高齢化が課題となっている中で高く評価したい。」と述べ、パルシステム連合会産直事業本部第1産直部長の那須豊氏は「事務局がF-NETに使用農薬を入力することになっていますが間違えのない運用をお願いします。」とまとめを述べました。JAつくば市谷田部産直部会の関口部会長からは「監査所見については、JAつくば市谷田部産直部会の品質管理向上に向けて頑張っていきたいと思います。また白菜だけではなく他の品目へも水平展開していきたいと考えております。」と締めくくられました。
■産直部会「エコ・白菜」公開確認会所見のまとめ
1、産地理念・事業内容について
3、産地の栽培基準について
4、栽培の実践について
5、表示・出荷
6、その他
「公開確認会」は、農畜産物の栽培方法や安全性への取り組みを組合員が直接確認するパルシステム独自の取り組み。食に関わる安全性や生産者の努力を、組合員自身が確かめます。生産者と組合員がより深く理解し合い、課題を共有し改善につなげる、発展的な交流のシステムです。「公開確認会」に監査人として参加を希望する組合員は、事前にパルシステムが主催する「公開確認会学習会」を修了する必要があります。
リンク
最新イベント情報 -生産者との交流、産地での収穫体験など-
イベントギャラリー -生産者とのオンライン交流などイベントの様子-