お知らせ

2019年 7月16日 (火)
茨城 栃木

スラムに暮らす子どもの自立支援  現地パキスタンより、校長ムハマッド・ムザヒル氏が来訪

 パルシステム茨城 栃木では、パキスタンのスラム地区にて学校運営に取り組む特定非営利活動法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会(JFSA)の取り組みに賛同し、組合員に向けて古着などの提供を呼び掛けています。

 7月12日(金)現地パキスタンのスラム地区で学校の運営に取り組む校長ムハマッド・ムザヒル氏と現地事務局スタッフのアブドゥル・カユーム氏が来訪されました。

 JFSAはスラム地区(パキスタン南部カラチ市内)に暮らす子どもの自立支援を目的に、日本国内で衣類などの回収に取り組んでいます。寄せられた衣類はパキスタンで販売され、販売により得た利益はスラムにある学校『アル・カイールアカデミー』の運営(主に先生の給料や子どもの教材費)に充てられています。

 JFSAの取り組みは、スラムの子どもたちへの教育支援だけでなく、私たちの生活から「リサイクル」として出される古着の先に暮らす人々と協力することも目的としています。双方の立場から地球的な規模で資源の流れを考え、お互い役立てることが、人と人との支え合いによるゆたかな社会づくりへの重要な視点であると捉えています。

 今回来訪されたムハマッド・ムザヒル氏は、カラチ大学を卒業後、スラム地域における人々の生活改善を目的に数多くのボランティア活動をおこなっていました。しかし、物質的な支援を主体としたものでは住民の生活は以前と変わりませんでした。そこで、「住民の生活を改善するためには長期的な視点をもって、子どもたちへの教育支援をおこなうことこそが重要」と考え、1987年、カラチ市のスラム地域で10人の子どもたちを集めた教育支援を開始しました。当初、学校運営は寄付に頼っていましたが、自立した運営を目指し、JFSAと協力して古着の販売事業をするアルカイール事業グループが現地パキスタンに創設されました。

 両氏は年に一度日本を訪れ、協力団体への訪問や寄せられた衣類のコンテナへの積み込み作業、各種イベントでの呼びかけなどに取り組んでいます。

 今回の来訪では、この間のパルシステム茨城 栃木での取り組みなどを報告し、ムハマッド・ムザヒル氏からは新設の第八分校となるキャンパス8など現地の状況や子どもたちの様子についてお話をお伺いしました。
中央右ムハマッド・ムザヒル氏、中央左アブドゥル・カユーム氏
現地の様子をお聞きしました
JFSAからの会報で現地の様子など取り組みが分かります
特定非営利活動法人 日本ファイバーリサイクル連帯協議会HP
Japan Fiber-Recycle Solidarity Association(JFSA)



当生協での取り組み
・衣類提供の呼びかけ(企画情報紙「このゆびと~まれ」にて年に3回)
2018年度、パルシステム茨城 栃木からの広報では319名より3264.2kgの衣類などが寄せられました。ご協力ありがとうございました。
・衣類の仕分け体験および現地での取り組み報告など
企画情報紙「このゆびと~まれ8月号」にて学習会・衣類の仕分け体験をご案内予定です。
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