災害復興支援の取り組み

2025年 3月10日 (月)
茨城 栃木

東日本大震災から14年 SC南三陸現地視察企画を開催しました

2025年3月1日(土)~3月2日(日)の1泊2日で、SC南三陸サポーター家族17組35名が南三陸町へ出向き、プレーヤー3名と交流しました。
2025年3月で、東日本大震災から14年の月日が経過しようとしています。また、SC南三陸(南三陸サポーターズ倶楽部)が発足して9年目となりました。SC南三陸のプレーヤーとサポーターとの交流と宮城県南三陸町戸倉地区波伝谷に焦点をあてた講演会と視察により、被災地の移り変わりを体感し漁業の現状を学ぶ機会として開催しました。

●我妻和樹氏(映画監督)講演 

「震災を経ても土地に生きる」と題し、監督が製作したドキュメンタリー映画「波伝谷に生きる人々」「願いと揺らぎ」の製作過程で見聞きしてきた波伝谷地区で生きる人々の日常をとおして、震災前後の様子を話していただきました。バス車中で2本の映画を鑑賞したことで、地域のつながりの強さや伝統文化である「お獅子さま」にまつわる出来事をより深く理解することができました。

●プレーヤーによるトーク
「東日本大震災から現在までの漁業の変化について」
渡辺啓さん(山守&SC南三陸事務局)、菅原幹生さん・後藤太一さん(漁師)

 震災後は養殖方法を変更し、震災以前は密だった牡蠣の養殖場の桁の間隔を広げることで、十分な栄養を与えることができ、大きな牡蠣を育てることができるようになり、環境にも配慮した漁業をすすめてきたとのことです。しかしながら近年の温暖化により牡蠣の生育の遅れや漁獲量の減少、魚種の変化など、深刻な状況になっているとのお話をお聞きしました。

●波伝谷漁港の見学
 牡蠣養殖の説明を受け、牡蠣の洗浄や殻剥き作業を行なう施設と生わかめ処理を見学しました。

●南三陸町さんさん商店街で昼食・買い物と南三陸町復興祈念公園散策等

2日間をとおしてサポーターのみなさんからは、我妻氏やプレーヤーへ多くの質問があがり、興味・関心の高さが感じられました。実際に現地へ出向いて南三陸町の復興の様子を見て話しを聞き、その人柄に触れることで「南三陸のファンになりました。」「大変勉強になりました。」「これからも続けて応援していきたい。」との声を多く聞くことができました。2025年度のサポーター募集にあたり、温暖化の影響により次年度からは殻付きではなく剥き身の牡蠣をお届けすることになることも、現地で見聞きすることにより理解していただけたと思います。えびす祭や交流会企画に参加し何度か顔を合わせた方もおり、継続していくことでより交流や理解が深まった有意義な視察企画となりました。

パルシステム茨城 栃木は、東日本大震災の記憶を継承するため復興支援活動を継続し、南三陸町における一次産業の現在を伝えていきます 
我妻和樹監督の講演
牡蠣養殖の説明
プレーヤーのトーク

 

 

 

 

 

 

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