お知らせ

2018年 12月19日 (水)
茨城 栃木

子どもたちの夢と希望の実現を応援する、「いばらき子ども大学」(茨城県水戸市)にて講義をおこないました

 子どもたちの夢と希望の実現を応援する、いばらき子ども大学(主催/いばらき子ども大学実行委員会、茨城県教育委員会、茨城大学社会連携センター、代表事務局/特定非営利活動法人ひと・まちねっとわーく)が開催され、当生協からは「食」と「産直」をテーマに講義をおこないました。

 いばらき子ども大学では、子どもたちの好奇心や疑問に応えるべく、大学の先生や各業界の専門家による講義がおこなわれています。分かりやすく、体系的に構成された講義では、最新技術や情報を学ぶとともに、この場での出会いや体験が子どもたちの夢や可能性をさらに広げる機会となっています。

 当生協は、平成30年県央キャンパスの第6回(11月17日、茨城県立歴史館講堂)にて、「あなたは、今日なにを食べましたか?~私たちの“選ぶ”がくらしを守る~」をテーマに講義をしました。4つの構成(①食品添加物、②遺伝子組み換え、③産直産地、④まとめ)からなる2時間の講義を143名が聴講しました。

 ①食品添加物では、食品表示の解説と見方のポイントについて解説し、クイズ形式の出題も交えてすすめました。食品添加物の役割や種類・用途では、概説とあわせて豆腐に使用される食品添加物「消泡剤」について映像で検証しました。
講義の様子
たくさんの発言がありました
ペープサートで分かりやすく解説
 ②遺伝子組み換えでは、食品表示で見かけることの多い「遺伝子組み換えでない」の意味から、世界をとりまく現状、大豆の栽培方法と国内の状況、自給率向上に向けた「大豆トラスト運動」について解説しました。ペープサートを用いた教材『すごいぞ!大豆パワー』(※)を取り入れ、子どもたちの活発な発言を交えながらすすめました。

 ③産直産地では、パルシステムを例に、産地の取り組みや生産者と消費者をつなぐ交流活動を紹介しました。実際にパルシステムの産直産地「えりも漁業協同組合」でできる体験の一つとして、わたしたちの「食」や「くらし」に欠かせない昆布を題材に「海の中の昆布の長さはどれくらいか」海から引き上げて乾燥させた昆布を手に検証しました。カットされる前の長さに驚くとともに、産直ならでは「日高昆布」の香りが会場に広がりました。

 ④まとめでは、生きていくために必要な「食べもの」について、地域や世界の課題解決に向け、一人ひとりが主体的に選択する「エシカル」や「フェアトレード」の視点から「食」について考えました。パルシステムでおなじみのこんせんくんも登場し、受講した子どもからは、「毎日食べているごはんがいろいろなことに繋がっていることが分かりました」、「不思議に思っていた食品表示の役割が分かりました」といった声が寄せられました。

 当生協では、今後も持続可能な社会づくりに向け、次世代を担う子どもたちに「食」をとおして、心身ともに健やかな成長を応援し続けてまいります。
休憩中も熱心に質問をする子どもたち
昆布の長さを検証
こんせんくんも登場

関連リンク
■いばらき子ども大学
■特定非営利法人 ひと・まちねっとわーく


※教材『すごいぞ!大豆パワー』は、当生協で食育をテーマに活動をすすめる「食育プロジェクト」が製作した教材です。パルシステムを利用する組合員が普段のくらしや子育てのなかから得たヒントを生かし、将来を担う子どもたちが「食」とその取り巻く環境について、楽しみながら、分かりやすく理解するためのツールとして製作しました。イラストのほか、紙芝居やペープサートなどの視覚的な要素を盛り込んだ構成が好評で茨城県、栃木県内の小学生や未就学児に向けた出前講座や食に関するイベントで活用しています。
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