お知らせ

2023年 12月18日 (月)
茨城 栃木

子どもの貧困問題について学習会を開催しました。

 12/13(水)、パルシステム茨城 栃木は社会問題の一つになっている子どもの貧困問題の現状を伝えるとともに、パルシステム給付型奨学金制度を周知することを目的に学習会を開催しました。

 今年度から当生協の奨学生2名の伴走支援を担っていただいている「認定NPO法人NGO未来の子どもネットワーク」代表理事のかさいさんにご講演をいただきました。「未来の子どもネットワーク」は、2000年9月に設立され「子ども食堂」「無料学習塾」「子どもの専用電話相談」などの活動をとおして、子どもが安心して暮らせる様に、社会の基盤となる子どもの権利条約を守るための啓発に努め、子どもの権利保障の拡大と福祉の増進、子どもの社会参画の推進に寄与することを目的として活動されています。

 講演では、団体が関わっている子どもたちとその保護者の日々の様子を語ってくださいました。子どもは自分で環境を変えることができない。貧困の中で育つ子どもたちは、私たちが当たり前に持っている多くのものを手放し、失いながら大人になっていく。体験が乏しいことの格差が子どもに与える影響は非常に深刻であるということを訴えかけていました。

 講演の後、稲毛常任理事から2020年度から開始したパルシステム給付型奨学金について説明のうえ、募金の協力を呼びかけました。

 参加者からは「こんな厳しい家庭環境で過ごしている子どもがいることを知らなかった。」と非常に衝撃を受けているようでした。「私たちにできることは何でしょうか。」という質問に、かさいさんからは「今日のように、子どもの貧困の現状を知っていただく機会を設けていただくだけでも十分です。奨学生もたくさんの大人たちに支えられているということが学業の励みになっています。」との言葉がありました。

 参加された方々それぞれが、子どもの貧困の現状を知り、自分に何ができるのかを考える機会になりました。
NGO未来の子どもネットワーク  代表理事 かさい ひろこさん
稲毛常任理事(写真左)より奨学金の説明

<参加者の声> 一部抜粋

・貧困家庭の実態を知る良い機会になりました。関心を寄せ、話せる場所を作るなど、自分でできそうな事からチャレンジしたいと思いました。

・安心安全に生きる、という人としての権利を脅かされている子どもたちの現実は聞いていて辛くなりました。どんな人も安心安全に生きていける世の中になってほしいと思います。

・学びたくても学べない状況にある子どもたちを、1人でも多く支援していけるように協力していきたいです。

・奨学生の皆さんには、夢に向かって頑張ってほしいです。 応援しています。

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