災害復興支援の取り組み

2019年 12月9日 (月)
茨城 栃木

SC南三陸「えびす祭」開催、台風19号被害緊急支援募金の一部を進呈

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の海や山、自然とともに南三陸町の一次産業に取り組む方々と組合員が交流し、末永く応援する復興支援企画「南三陸サポーターズ倶楽部」(以下、SC南三陸)。今回、SC南三陸主催により、宮城県南三陸町で海の恵みに感謝する「えびす祭」が茨城県内、栃木県内にて開催されました。

 12月7日(土)パルシステム栃木センター(栃木県小山市)および12月8日(日)なかセンター(茨城県那珂市)にはSC南三陸会員とそのご家族36名が参加しました。南三陸町からは、牡蠣の養殖に取り組む「菅原水産」の漁師 菅原氏、同じく牡蠣の養殖に取り組む後藤新太郎氏、後藤太一氏、「たみこの海パック」の阿部氏、井口氏、「波伝の森山学校」の渡辺氏が来訪されました。

 今回、初めて参加された後藤氏お二人は南三陸町で菅原氏とともに牡蠣部会に所属する30代の若手漁師です。お二人とも家庭では幼いお子さんをもつお父さんです。安定して生産できる漁場を子や孫の世代に残すべく一生懸命手をかけて大切に育てた牡蠣をパルシステムの組合員のみなさんに食べて欲しいとSC南三陸の趣旨に賛同して参加してくださいました。

 冒頭、パルシステムグループで取り組んだ「台風19号被害緊急支援募金」の一部をパルシステム生活協同組合連合会理事の塚本昭二から「SC南三陸」渡辺氏へ進呈しました。続けて、パルシステム茨城 栃木からも被災された菅原氏、阿部氏への見舞金をお渡ししました。台風19号により、宮城県南三陸町では浸水や崖崩れが発生し、菅原氏の漁場でも高波によってイカダが大破するなどの被害がありました。その後も港内の清掃や定置網に掛かった残骸の回収、次年度分の牡蠣種の確保などの対応に追われています。

 渡辺氏からは、「パルシステムグループの組合員のみなさまからのお気持ちに感謝しています。東日本大震災からの復興を経て、台風19号による被害もありますが、みなさまからの応援を励みにみんなで協力し合い、顔の見える関係性をこれからも大切にみなさんに喜んでいただけるよう頑張っていきます」との挨拶がありました。牡蠣の養殖をとおして持続可能な漁業に取り組む菅原氏からは「被害はありましたが、サポーターのみなさまへお届けする牡蠣は無事でした。安心してお待ちください」、海産物の販売をとおして女性が働くことのできる場所づくりに取り組む阿部氏からは「みなさまからのお見舞金を大切に使わせていただきます」とのお言葉が寄せられました。

 「えびす祭」では、渡辺氏から今年度のSC南三陸の取り組みや宮城県南三陸町の様子などをお伺いしながら牡蠣の剥き方を教わり、家族で牡蠣のオイル漬けを作りました。そのほか、蒸し牡蠣やつぶ貝など旬の海鮮、地元食材をふんだんに使った郷土料理「はっと汁」や「タコの桜いり」など宮城県南三陸町ならではの海の恵みをいただきました。会場内では「たみこの海パック」でおなじみの乾物や事前に予約された志津川湾ボイルタコの販売もおこなわれ、賑やかに開催されました。

 SC南三陸が発行する会報では現地の様子が発信されており、SC南三陸をとおして個人で南三陸へ訪問するなどのつながりができています。参加したサポーターからは、「宮城県南三陸町の自然環境を大切にしながら育てられた牡蠣やわかめなどの海産物をいつも楽しみにしています。宮城県南三陸町の自然環境とともに南三陸町の魅力を発信し続けるみなさんの姿をこれからも応援し続けます」といった声が寄せられました。
パルシステム生活協同組合連合会理事の塚本昭二より目録を贈呈
写真右より、パルシステム生活協同組合連合会理事およびパルシステム茨城 栃木専務理事 塚本昭二、「たみこの海パック」阿部民子氏、「菅原水産」菅原幹生氏、「波伝の森山学校」渡辺氏
漁師の菅原氏から牡蠣料理を教えていただきました
後藤新太郎氏、後藤太一氏から牡蠣の剥き方や水資源を守る牡蠣づくりについて教えていただきました
2019年度サポーターとご家族からも応援のメッセージが寄せられました
たみこの海パックでおなじみの乾物を試食しました
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