東日本大震災復興支援活動の取り組みの1つとして、パルシステム茨城 栃木が2016年度からスタートさせたSC南三陸(南三陸サポーターズ倶楽部)は、今年で7年目となりました。
SC南三陸プレーヤーとサポーターの新たな交流のカタチとして、オンラインによる交流会を開催しました。サポーターの会員特典となっている「森里海体験」の内容をデモストレーション的に紹介し、新型コロナウイルス感染が落ち着いたらサポーターの皆さんに南三陸へ足を運んでもらうきっかけづくりとすることを目的として開催。また、南三陸町震災復興祈念公園から復興の様子を中継し、南三陸町の現在の様子を伝えました。
①南三陸町復興祈念公園から中継
SC南三陸事務局を務めている渡辺啓さんから、南三陸町復興祈念公園の祈りの丘の頂上から町や海の景色を見下ろすカタチで、復興の様子をお話しいただきました。公園の中には、防災庁舎が震災遺構として残されており、その周りをきれいに整備された公園とは対照的な景色も画面をとおして伝えられました。実際に現地に来て、見て、感じて欲しいと話されていました。サポーター会員特典として、南三陸に出向いて宿泊を伴いプレーヤーと交流すると、パルシステムポイント10,000ポイントをプレゼントすることも改めてお知らせしました。
②木こり体験動画の視聴
林業を営む渡辺さんから、実際に波伝の森に入り伐採作業を実践していただきました。山を登りながら樹木の種類の説明や伐採の基準などを説明いただき、チェーンソーを使って木を切る作業を見せていただきました。山を守ることで豊かな海を守ることにもつながります。
③後藤新太郎さんからのメッセージ動画の視聴
後藤さんは、今年新設された「夏の海の幸コース」の海産物を担当してくださいました。サポーターの皆さんには8月にすでに商品をお届けしています。今年はウニが不漁で心配だったとのことでしたが、何とか用意できたので良かったと話されていました。生きたウニの剥き方をその場で実演し、加工工程も説明していただきました。
④志津川湾の船上から漁師体験のデモと牡蠣棚の様子を中継
菅原幹生さんから志津川湾の豊かな海の中の養殖場で籠に入れて育てられている牡蠣を船上で見せていただきました。オーナーの皆さんにお届けする牡蠣の生育過程を説明していただきながら、養殖1ヵ月の牡蠣や1年の牡蠣の実物も見せていただきました。震災前までは過密な養殖をしていましたが、震災後は間引きすることで、現在は大きく生長させることができるようになったとのことです。サポーターに届けられる2年子の牡蠣は、大人の片手ほどのサイズに生長します。3月初旬頃にお届けできるとのことでした。実際に殻付き牡蠣を剥くコツも実演していただきました。
後藤太一さんからは、牡蠣養殖作業での大変な点として、牡蠣に付着した不純物を取る作業は真夏に60°Cのお湯につけておこなうこと、牡蠣ネットの清掃など、との事でした。
南三陸に出向いた際には、養殖の様子を視察することが可能です。
参加サポーターからは、「釣りも漁業体験もすごく面白そうですね。訪れてみたいです。」「現場感たっぷりです。」「貴重な映像とお話、ありがとうございました。」などの、感想がチャットで寄せられました。
画面越しではありますが、自然豊かな南三陸の風景や生産の様子をお伝えし南三陸町を訪れるきっかけ作りの場となりました。
パルシステム茨城 栃木は、復興支援活動を継続し、南三陸町における一次産業の現在を広く伝えていきます