災害復興支援の取り組み

2019年 7月25日 (木)
茨城 栃木

常総市復興支援活動として理事研修をおこないました

 2015年9月関東東北豪雨による水害被災地の復興・地域再生として、認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ(以下、コモンズ)では常総市内にて取り組みをすすめています。被災後、地元住民は避難生活を余儀なくされ、住み慣れた地域から離れたり、新たな土地で生活を再建される方もいました。

 そのなかで被災前の“コミュニティ”を取り戻そうと空家を改修した被災者の生活支援拠点「えんがわハウス」(常総市水海道橋本町)の実現に向けコモンズが計画を開始しました。拠点づくりには市内在住の方々や地元業者、市外からの有志が集まって家屋の清掃や家財の梱包・搬出、内装作業がすすめられました。

 2018年4月には多文化保育所「はじめのいっぽ保育園」(認可外小規模多文化保育施設)が開園しました。常総市内には多様な国や地域の方々が多いことから、外国人スタッフの協力も得ながら運営されています。

 7月24日(水)、これまで3回にわたり協力していることから、理事研修の一環として一日作業を協力することとしました。はじめにコモンズの横田様より当時の様子や常総市内の現状についてお話しをいただき、本日作業する当施設の計画や進捗について説明いただきました。

 この日の作業は、敷地内の多世代交流とする「コミュニティレストラン」開設に向けた室内壁面の塗装や家屋周辺の植栽を整備しました。内装用の塗料として自然素材の柿渋材の塗料を塗りました。その特性から何度も何度も塗り込む必要があるため、3回に分け塗り重ねをしました。植栽の作業では他から参加された皆様が作業した後片付けなどに協力しました。
 昼食には多国籍交流をすすめるコモンズからスリランカの方が作る本格的なカレーを頂きながら交流の時間となりました。

 参加者からは、「多世代が集う地域の拠点作りをお手伝いできて嬉しい。人と人とのつながりを改めて実感した。なれない作業で大変だったが役立ててよかった」などの声が寄せられました。短い時間でしたが、コモンズが取り組む地域におけるコミュニティの取り組みと復興支援活動について学ぶことができました。また、様々な社会問題についても知ることができ、今後の理事の活動に活かしていきたいと思います。
水害時の状況をお伺いしました
室内の壁面を塗装
高い所まで丁寧に塗りました
家屋周辺の植栽を整備
地域課題についてお話しいただきました
みんなで協力して作業しました


※『茨城NPOセンターコモンズ』
社会のために何かしたい人、NPOという道具を活かしたい人を応援することで、組織の心の壁を越えて、人がつながり共に行動する市民社会の実現をめざすNPOです。


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