お知らせ

2019年 7月17日 (水)
茨城 栃木

食品ロスの削減や福祉的な視点などから、フードバンクの取り組みを学習しました

 まだ食べることができる食品を捨てず、食の支援を必要とする生活困窮世帯や福祉施設などへ無償で提供するフードバンク。今回はこのフードバンクの取り組みや背景を学ぶ学習会を開催しました。

 冒頭、NPO法人フードバンク茨城理事の田中氏より、フードバンクの取り組みについて、①環境的側面/食品ロス削減、②福祉的側面/食のセーフティネットの視点からお話ししていただきました。児童養護施設や障がい者施設への提供、自治体や社協を通じた個人への提供などそれぞれの状況を説明、自治体や社協との連携は茨城県内44市町村のうち37市町村に広がっているそうです。(2019年5月現在)

 2018年度、フードバンク茨城では個人や企業からの食品の寄付により107,297kgもの食品を必要とする方々にお届けしています。個人からの寄付については、身近なエリアで食品を寄付できるよう茨城県内に設置された「きずなBOX」を利用することができます。現在、「きずなBOX」は茨城県内24市町村、102ヵ所に設置されています。(2019年6月時点)

 フードバンク水戸支部で活動しているボランティアの方々からは、ボランティアへの参加動機や仕分けや保管などの作業、依頼に基づく食品の品揃え・管理、各種イベントにおけるフードドライブ活動の啓発活動など日常的な作業をご紹介いただきました。

 7月12日(金)におこなわれた那珂市内での学習会では、那珂市社会福祉協議会の取り組みへ野菜などの食材を提供する水戸農業高校の生徒も参加しました。また、学習会に参加者のなかからボランティアへの登録を希望する声も寄せられるなど、各自が身近にできることを考える機会となりました。
那珂市での開催
ボランティアの方々から
みとセンターでの開催
参加者の声
・新聞でフードバンクの言葉を耳にするようになり詳しく知りたいと思って参加しました。フードバンクを取り巻く社会の現状を知ることができました。自分ができることを考え行動したいです。
・「きずなBOX」が今後より多くの場所に設置されることを願っています。自宅で眠っている食品を活用できるのはとても良い取り組みだと思いました。


関連リンク
「いのちをつなごう こども支援プロジェクト」NPO法人フードバンク茨城主催
キックオフイベント開催/2019年5月24日
ボランティア作業を実施/2019年7月10日


フードバンクとは NPO法人フードバンク茨城HPより抜粋
企業や団体、個人からの食品寄贈により集められた食品を食の支援として活用しています。児童養護施設や障がい者施設、一人親支援団体などへの提供のほか、自治体や社会福祉協議会と連携し、生活困窮世帯の自立を支援する食のセーフティネット事業をすすめています。
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